まるえのふんふん帳

子育てとカメラと時々キャンプ

おなかいたい

※おシモなお話が含まれます。ご注意ください。

いちじくとざくろって似てるよね

S. Hermann & F. RichterによるPixabayからの画像

 

 

 朝起きると、娘が「おなかいたい」

起き抜けからなんてことあるの?

 

私「どこいたいの?

娘「ここらへん(お腹全体をさすりながら)」

 

うーん、わからん。

私「温かい牛乳は飲めそう

娘「うん

私「ほかは要らない?

娘「うん

といって、また布団に戻っていった。熱もない。吐き気もない。

「腹痛 こども」で検索すると恐ろしい結果ばかりが目についてただ不安になる。心因性の腹痛なるものもあるらしい。もう仕方ない。病院だ。

私「ほな病院行こか

娘「いや

私「おなかいたいんやったら病院で診てもらわな。

娘「ちゅうしゃ、うつ?

私「わからん。先生が決めることや。行かんとわからん。

娘「大丈夫

私「行くで

娘「なおった

私「ほな朝ごはん食べて

娘「下向いたらおなか痛い

私「ほな病院や

娘「上向いたらなおった

私「ほな食べて

娘「下向いたら

 

 体の向きで治る腹痛ってなによ()もしやお通じの渋滞かな?とおなかを触ってみるもそんな様子もない。が、どちらかというとお通じ渋滞しがちな子なので可能性は高い。斯く言う私も、子どもの頃、夜中に唐突な激腹痛で、夜中に病院に連れていってもらったことがある。そこで初めてのいちじく浣腸を経験した。水分は意識的に摂取しようと子どもながらに誓った。

 

娘「おなかすいた

私「え?痛いのは?

娘「なおった

おなかが空きすぎての腹痛???

 

 いつも通りの量を食べると、いつも通り息子とぎゃあぎゃあ言い合いながらいつも通り着替え始めた。

私「おなかどう?

娘「なおった

私「じゃあ学校いく?

娘「うん

行かせていいんだっけ???

 

まいっか。

 

私「またおなかいたくなったら、先生に言うて保健室に行くんやで

娘「うん

私「大丈夫?

娘「うん。いってきます(ウザそう)」

心配してるんやろがーーーーーい!!

私「はい、いってらっしゃい

 

 

私「おかえり

娘「ただいま

私「おなか大丈夫?

娘「うん。あのね、ママきいて。きょう学校でね(以下今日の給食の内容説明会が始まる)」

私「(どうやら今日一日無事やったらしい)そっかぁ。よかったね。

 

 

踊ってみた

 流行りのSNSではありません。リアルで。

 

 ある日、友だちから「踊りたい?」

私「うん?一緒に踊ろう?」

友「明日踊りにいくねん。いっしょに行く?」

私「行く!」

 

 ということで、私はどこで誰とどんな踊りかも知らずに参加することにした。最悪、怪しいセミナー的な壺売り的な集会ならどうかいくぐって帰ってこようかシミュレーションしながら向かった。全力ダッシュ以外に思いつかんかったけど。

 近所の小さい体育館のような場所にぞくぞくと集まってくるママたち。こどもは連れてないのに、漂う母性臭。間違いなくママだ。そうであってくれ!それならこども関連の話題でなんとか会話できるかもしれへんし!あ、いや、仲良くなってもいいんだっけ?やばい!もう洗脳が始まっているのか!?ん?なんだ、シルバーヘアのイケメン入ってきたやん。んん?メンじゃない?

 

ほかのママ「先生〜、おはようございます〜」

先生「あぁ、おはよう」

私「(めちゃハスキーボイスのマダムやあああああん!)お、おはようございます」

友「こちら、新しく入ったまるえです。」

私「(え、今日はお試しじゃなかったの?)え、あ、よろしくお願いします。」

 

 私は、すっかり入会?することになっていた。まだ、大丈夫だ、ハンコは押してねぇ。サインもしてねぇ。まだ逃げられる。しまったあああああ!友につられて参加者名簿に名前書いちゃった!今日の会費(?)もはらっちゃったあああ!いや、まだ、大丈夫だ、入会金とは書いてないし、大金じゃないし、勉強代だと思えば安いもんだ。よし、退路確認!いつでも逃げれるぞ!って、閉められてるぅぅぅぅ!ま、まだ、大丈夫だ。鍵は閉めてなかったし、荷物を犠牲にすればなんとか……

 などと脳内はパニック状態だったが、顔は澄ましたもんだった。はずだ。ダンスするのにもってこいな一面の壁に大きな鏡。しかし自分がどんな顔してるか見る余裕はなかった。なぜならこれから私は、洗脳されるか壺を買わされるのだ。扉への最短ルートを常に捉えつつ、ストレッチが始まった。

 

 「いたいいたいいたい」「かったいわぁ」「その姿勢できへん」「昔はできてんけどなぁ」もう共感の嵐。ただストレッチしてるだけでめちゃしゃべる。なにこの和気あいあい空間。めちゃ久しぶりやん。楽しいやん。はっ!いかんいかん。平常心を保たねば!寝首を掻かれてしまう。先生が鏡の前に立ちその後ろにママさんたちが並んでゆっくりひとつずつ動きを真似していく。ある程度進んだらまとめて通しで踊ってみる。曲に合わせてみる。やだ、なにこれ、久しぶりやのに新鮮で脳も体もここ数年使ってなかった部位がフル稼働でええやん。週一でこれやったら運動不足解消にも役立ちそうやし。

 

先生「どうやった?」

私「なんかよくわからんけど楽しかったです。」

先生「ほな入る?」

私「はい」

他ママさん、歓声、拍手。

 

こうして私は踊ることにした。私を洗脳するなんてちょいもんよ。

タクシーを止めるために猛アピール

Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像

 

はじらい

「だっこいや」

 なんと、唐突に親離れ!と思いきや、そうでもなさそうな雰囲気。どうやらこの場ではだっこしなくてよいとのご指示らしい。ここは幼稚園のバス停。みんなが集まってくる。年中になった息子は、母にだっこされてる姿をみんなに見せたくないらしい。これははじらい

 娘の初めてのはじらい表現は、小1の頃で、ドラえもん由来だった。どこでもドアが不思議と源家の風呂場とつながってしずかちゃんが言う、「きゃあ!のびたさん、エッチ!(ビンタ)」だ。ドラえもんは科学だけでなく、情操教育にも役立つ有能作品なのだと改めて感嘆した。

 そんなある日、学校から帰ってきて着替えているはずの娘が「えっち!」と叫ぶ。台所から何事かとリビングへむかうと、息子のおしりをビンタしているではないか。君の方がえっちではないかい?は、一旦飲み込んで、様子を窺うとどうやら、着替える姿を息子に見られてビンタしたらしい。そして、支離滅裂な長い言い分を聞いていると、どうやら彼女はビンタ行為のことをえっちと呼ぶと勘違いしているらしかった。なるほど、確かにしずかちゃんはビンタしながらえっち!と言ってはいるけどさ。アニメのキャラクターが技名言いながら攻撃していることを思えば、さほど違和感ないのかなぁ?私は、どれから指摘していいかわからなくなって、「おしりは叩くものではありません。」と言い残して台所へ戻った。

 以来、お着替えのたびに「こっち、見ないでよ」と言いながら目の前で着替え始め、「見ないでって言ったでしょ!」と息子にいう。うーん濡れ衣とはちょっと違うし、美人局でもないし、これは、きっとあれだ、新手のツンデレだ。デレ要素控えめのツンデレだ。ツンデレごっこしているのだ。別の部屋で着替えると見えないよ、と教えると素直に聞くし、わざわざ息子も覗きに行ったりもしない。平和だ。

 

 そして、今日も息子は、風呂もトイレもノーパンで出てくる。