まるえのふんふん帳

子育てとカメラと時々キャンプ

死後の行き先

  私の母は、認定調査員をしている。認定調査員とはざっくりいうと、高齢者のご自宅訪問して、本人もしくはご家族から何が出来て、どういう介護サービスが必要か聴取しに行く人。そんな説明じゃ物足りない!という方は→→こちら

 

   実際に伺うと認定調査と関係ない話をされる方は少なくない。付き合っていると予定時間をオーバーしてしまう(日に何件かまわる)し、かといって必要な話だけしてると「あの調査員は、愛想悪い!」などとクレームがきてしまう。母から話を聞くたびに誰にでもできる仕事じゃないよなぁと感心する。今回はそんな数ある訪問先の中のとあるおばあちゃんの話。

 

  このおばあちゃん、二言目には「死にたい」と言う。こういう方もまあまあいらっしゃる。言い忘れたが、母は、根っからのいちびりである。もっというならいじわるである。節度あるいじわる(褒め言葉)。

  

  おばあちゃん「もう、どうでもいいの。」「なにもかもどうでもいいの。ああ、死にたい。」

 

では、なぜ認定調査員を呼んだのだ!よりにもよってうちの母だぞ!ある意味大当たりなんだぞ!(基本的に認定調査員は指定出来ません)

 

そう、つまりはそういうことなんですね。嘘を言っているわけではないでしょうが、何度もそんなことを聞くうちにとうとう母は閃いてしまった。

  

 

母「(神妙な顔で)何かで読んだんですけど、自殺するとあの世で虐められるらしいですよ(大嘘)」

おばあちゃん「うそ!いややわぁ」

 

 

なにもかもどうでもいいんじゃないんかーい

 

 

 

受けられる介護サービスを利用して、少しでも余生を笑って過ごすことができるようお祈りしするばかりです。