まるえのふんふん帳

子育てとカメラと時々キャンプ

新しい発達検査

※画像はイメージです

 先日、WISC-IV(ウィスク・フォー)という名の発達検査を受けた。娘本人はクイズやパズルのような遊び感覚で質疑応答し、保護者は問診票に記入するタイプ。遊び感覚とはいえ合計二時間くらいしていたので、少し疲れが見えた。担当してくれた心理士さん(?)もお疲れの様子だった。こども家庭センターで実施している検査より事細かなことがわかるらしい。確かに返ってきた結果の情報量は多かった。娘の場合、衝動性や不注意についての項目が平均的な子よりも突出していて、いわゆるADHDの傾向があるらしい。そして、言語発達やコミュニケーションについても同様で、以前で言うところの(今は何ていうの?)自閉症の特性もあるらしい。ま、言語が不自由なんだからそらコミュニケーションにも影響出るわな。

 小3の壁というものがあるらしく、学校での学習内容がグッと具体的なものから抽象的な内容に変わる変換期らしい。かけ算で増えていくのはイメージしやすいが、わり算をイメージするのは、特に娘のタイプの場合苦戦するらしい。まあ、だいたい想像はつく。娘の特性として、視覚からの情報は比較的理解が早く、すんなり記憶にも残る。この辺りの得意なところでどうにか不得手をカバーしていきたいところだ。

 もうひとつ集団適応力も伸びてきていた。かつて幼稚園の頃は、自分の作業が終わると教室を出て、日向ぼっこしちゃうような子が、今は周りを見て、今は日向ぼっこタイムちゃうな。みんな静かに座ってるわ。しばらく座っとくか。くらいには状況把握して行動できるようになったのだ。なんて成長しているんでしょう。

 入学前から支援学級は視野に入れてはいるが、本人が学校へ楽しく通えているうちは保留のままでいいかと考えている。大人になった時に、いつまでも親が面倒みてあげれるわけじゃない。ぱっと見ただけで彼女の特性に気付いて応対してもらえるはずもない。自分の得手不得手を集団生活を通して体感して実感してほしい、その上で自分がどうしたくてどういう言動を選ぶのがベストかを学んでほしいという意味で普通級へ通って貰っている。人を見てまるっと真似をするということが得意な彼女だからこそいろんな人を見てほしいという意味でも人数が数人程度の支援学級よりは数十人いる普通級にいて欲しいという思惑もある。ただ、徐々に成長していくなかで「おや?なんだか周りと違うぞ?なんだか会話が噛み合ってないぞ?なんか楽しくない?」となるなら、無理に普通級にこだわる必要はないだろう。なにより言語化できないモヤモヤの存在を否定されると学校が楽しく無くなってしまう。

 人と関わらずに生きていくことはできない。彼女自身おともだちと遊ぶことが好きなタイプなので、テストの点数も大事だけれど、それよりおともだちとの実践的なコミュニケーションの方がはるかに重要で学びが大きいと私は考えている。こればっかりは読書だろうが映画だろうが補いようのない貴重な経験だと思うし、親が代わりを演じられるものでもない。

 手間暇かけて発達検査をするのは、娘に関するいろんな角度からの情報が欲しいからだ。私1人がどれだけ客観的に観察しようと所詮は人間一人分の目線でしかない。私自身が気付けない要素も多々あるだろう。彼女を取り巻く大人たちからの情報を得た上で家庭でできることを模索したいのだ。「履歴が残るからそういった検査はしない」とおっしゃる方もいた。私自身は無知なので将来的にこの履歴がどう影響するのかはわからないのだが、やらずに後悔するよりやって反省したいタイプなので使えるサービスやツールはガンガン使っていきたい。手間暇かけた検査の積み重ねから彼女が楽しく生きていくためのヒントをひとつでも多く模索していきたい。