寝ついた隙にチョコレート

ママは呼んでも増えません

ギャンブルはほどほどに

 夫が生粋のギャンブラーでした。結婚してしばらくずっとひた隠しにされていました。全くギャンブルしない私は気付けませんでした。ある時、秘密を抱えきれなくなった夫が告白してきました。

 

romanovによるPixabayからの画像

 告白を機に、気をゆるしたのか「負けたわ」と事後報告が入るようになりました。勝った時は、ドヤ顔で換気扇を回し始めます。そのまま勝ち臭をまといながら部屋を闊歩します。勝敗の確率が拮抗している時は集中したいようで人目を避けます。分が悪そうなときは大人しく個室に篭ります。なぜか負けた時の事後報告を毎度勝ち誇った顔で詳細に話したがります。

 先日は、体調不良で横になっていた時にギャンブルし、結果を確かめずに気絶。起床後違和感を感じて確認したところ負け確定。第二防衛ラインも負け臭がツいてる気がしたので念の為洗浄し他のブツに紛れ込ませることで証拠隠滅したと告白してきました。誰に何を隠したいの?

 ギャンブルのタイミングは本人の意向とは関係なく突然訪れるようで、普段のそのそ動く人なのに、負け確の時だけは素早く個室に駆け込みます。普段は大声を上げることはなく穏やかですが、この時に個室が埋まっていると声にならない声を発します。ほとんど大型動物です。次に引っ越す家は個室が2つあると平和になるなと考えています。

 仕事中にギャンブルが始まってしまうこともあるそうです。予備の第一防衛ラインを持ち歩いてはいないので、外回り中にそうなるとまずは個室を確保しなければなりません。田舎になると無料個室はなかなか見つからないため下半身を誤魔化すのに苦労するそうです。どんなに動いてもヨコモレ安心、優しく包み込んで全て受け止めてくれる菩薩のような使い捨て第零防衛ラインが世の殿方の殿を守ってくれれば生産性もいくらかは上がる…かもしれない。