まるえのふんふん帳

子育てとカメラと時々キャンプ

あそびと書いて本気と読む

 出産直後の疲弊から瞬きするとそれが響いて音が鳴るくらい目が痛くなることがあったが、それとはまた違う痛み。小さい字を見て目が痛くなるという老化現象をとうとう体験してしまった。老眼が背後からもう肩に手を置きそうなところまで来てしまった。

妖怪メガイタイ



 今度、工場見学に行くことになった。実際、こどもの頃に行くより今の方が断然楽しみだ。それなりに知識や経験があってこそ楽しめるイベントだと思う。小学校で何回か社会見学があったが、ほとんど覚えていない。こどもたちは正直遊園地にでも連れて行ってあげてほしい。そうそうほいほい連れていってあげられないし、おともだちと遊園地に行けた方が、こどもも思い出になるだろうし。

 

 遠足は行く前がピークって本当にそう思う。今がまさにそう。行くとこ行きたいところをピックアップして営業日時参照して距離感や位置関係見て特産品や巷で噂のお店がないか調べて。もう、脳内麻薬充満。どうにかこの状態を形にしたい。そして余韻を堪能したい。私はしおりを思いついた。そうか過去の大人たちもこんな気持ちでしおり制作してたんだなぁ(たぶんちがう)。しかし、紙はいやだ。終わった後にいつか確実に捨てるからだ。私はそれをどんな気持ちで捨てなければならないのだ。辛すぎる。ぞんざいに扱われたら悲しくなる。そんな未来を避けるべくウェブページでしおりを制作することにしたのだ。参加者はいつでも手元で簡単に見れるし、リンクを貼っておけばお店情報も簡単に見れるし、情報更新・修正しても汚くならないし素敵!

 

 どうやってやるんだ???昔、すこーしだけ仕事で通信関係の勉強はしたけどもうかすれて思い出せない。アルファベットだらけだったのだ確かだ。マッチ棒を風から庇いながら歩くように記憶の森を彷徨いながら、データを置いておくサーバが必要な気がしてきた。しかし、この一回のためにというのは現実的ではない。一か八か、使い慣れてる、はてなブログでやってみることにした。ブログいうてもウェブのページやしいけるやろ。しらんけど。博打だね。けど閃いたからね。やっちゃうよね。

 

 当然のごとく「見たまま編集」のページから必要な情報をぽんぽん放り込んでいく。おしゃれさは、はなっから捨ててるけど、見やすさは重視したい。時間の流れと行き先を並べて表示したいのだが、なぜかガタガタずれる。気に食わない。仕方なく「HTML編集」を覗いてみる。もはや柄だ。文字として認識するのを脳が拒否してる。しかしもう後には退けない。ここで引き返すと私は存分にこの日いちにちを楽しめない。きっと、あぁ、しおりできなかったなぁ。諦めちゃったなぁ。もうちょっと頑張ったらできたかもしれないのになぁ。などと気が散ってしまう。これは良くない!勇気をだして、そのアルファベット型のイバラの道に入っていった。

 

 試行錯誤しながらようやくほぼ思い描いていた状態になった。そこで妙な胸騒ぎがしてスマホでそのページを開いてみた。ズレてるーーーーーーー!私は低い天井を仰いだ。一回魂も離脱した。もうこのしおり作成に23日費やしてる。期限まではまだ時間があるがこればっかりしていると生活にも支障がでてしまう。たかがしおり、されどしおり。どうしてもやり遂げたい。遊びこそ本気で取り組みたい。コーヒー飲んでチョコレート補給してもう一度立ち向かった。いろんなサイトで調べたおしたけど、もっともお世話になったサイトはこちら。Manaさんというかわいいお嬢さんのサイト。この場を借りてお礼申し上げます。

www.webcreatorbox.com

 まったく映えないけど、頭の中にあったものを具現化できてかなり気が済んだ。ボケ要素もとい遊びが足りないので後でちまちま追加していくとしよう。そもそも、はてなブログ自体簡単におしゃれなブログを始められる!というのが売りで、CSSをいじってガッツリやりたい人向けではない。というか、しおりを作るサイトでもない。よくやったよ、ほんとに。

 

 出来上がったサイトをメンバーに見せると、1人は「オッケー」残りはノーリアクション。そうだよね。ここまでの苦労なんて知るはずないもんね。勝手にやってるだけだしね。知ったところで、なんやねん!だもんね。予想された反応ではあったが、ちとさみしい。

 このやり切った達成感と凪のようなリアクションを肴に一杯やりたい。

おなかいたい

※おシモなお話が含まれます。ご注意ください。

いちじくとざくろって似てるよね

S. Hermann & F. RichterによるPixabayからの画像

 

 

 朝起きると、娘が「おなかいたい」

起き抜けからなんてことあるの?

 

私「どこいたいの?

娘「ここらへん(お腹全体をさすりながら)」

 

うーん、わからん。

私「温かい牛乳は飲めそう

娘「うん

私「ほかは要らない?

娘「うん

といって、また布団に戻っていった。熱もない。吐き気もない。

「腹痛 こども」で検索すると恐ろしい結果ばかりが目についてただ不安になる。心因性の腹痛なるものもあるらしい。もう仕方ない。病院だ。

私「ほな病院行こか

娘「いや

私「おなかいたいんやったら病院で診てもらわな。

娘「ちゅうしゃ、うつ?

私「わからん。先生が決めることや。行かんとわからん。

娘「大丈夫

私「行くで

娘「なおった

私「ほな朝ごはん食べて

娘「下向いたらおなか痛い

私「ほな病院や

娘「上向いたらなおった

私「ほな食べて

娘「下向いたら

 

 体の向きで治る腹痛ってなによ()もしやお通じの渋滞かな?とおなかを触ってみるもそんな様子もない。が、どちらかというとお通じ渋滞しがちな子なので可能性は高い。斯く言う私も、子どもの頃、夜中に唐突な激腹痛で、夜中に病院に連れていってもらったことがある。そこで初めてのいちじく浣腸を経験した。水分は意識的に摂取しようと子どもながらに誓った。

 

娘「おなかすいた

私「え?痛いのは?

娘「なおった

おなかが空きすぎての腹痛???

 

 いつも通りの量を食べると、いつも通り息子とぎゃあぎゃあ言い合いながらいつも通り着替え始めた。

私「おなかどう?

娘「なおった

私「じゃあ学校いく?

娘「うん

行かせていいんだっけ???

 

まいっか。

 

私「またおなかいたくなったら、先生に言うて保健室に行くんやで

娘「うん

私「大丈夫?

娘「うん。いってきます(ウザそう)」

心配してるんやろがーーーーーい!!

私「はい、いってらっしゃい

 

 

私「おかえり

娘「ただいま

私「おなか大丈夫?

娘「うん。あのね、ママきいて。きょう学校でね(以下今日の給食の内容説明会が始まる)」

私「(どうやら今日一日無事やったらしい)そっかぁ。よかったね。

 

 

踊ってみた

 流行りのSNSではありません。リアルで。

 

 ある日、友だちから「踊りたい?」

私「うん?一緒に踊ろう?」

友「明日踊りにいくねん。いっしょに行く?」

私「行く!」

 

 ということで、私はどこで誰とどんな踊りかも知らずに参加することにした。最悪、怪しいセミナー的な壺売り的な集会ならどうかいくぐって帰ってこようかシミュレーションしながら向かった。全力ダッシュ以外に思いつかんかったけど。

 近所の小さい体育館のような場所にぞくぞくと集まってくるママたち。こどもは連れてないのに、漂う母性臭。間違いなくママだ。そうであってくれ!それならこども関連の話題でなんとか会話できるかもしれへんし!あ、いや、仲良くなってもいいんだっけ?やばい!もう洗脳が始まっているのか!?ん?なんだ、シルバーヘアのイケメン入ってきたやん。んん?メンじゃない?

 

ほかのママ「先生〜、おはようございます〜」

先生「あぁ、おはよう」

私「(めちゃハスキーボイスのマダムやあああああん!)お、おはようございます」

友「こちら、新しく入ったまるえです。」

私「(え、今日はお試しじゃなかったの?)え、あ、よろしくお願いします。」

 

 私は、すっかり入会?することになっていた。まだ、大丈夫だ、ハンコは押してねぇ。サインもしてねぇ。まだ逃げられる。しまったあああああ!友につられて参加者名簿に名前書いちゃった!今日の会費(?)もはらっちゃったあああ!いや、まだ、大丈夫だ、入会金とは書いてないし、大金じゃないし、勉強代だと思えば安いもんだ。よし、退路確認!いつでも逃げれるぞ!って、閉められてるぅぅぅぅ!ま、まだ、大丈夫だ。鍵は閉めてなかったし、荷物を犠牲にすればなんとか……

 などと脳内はパニック状態だったが、顔は澄ましたもんだった。はずだ。ダンスするのにもってこいな一面の壁に大きな鏡。しかし自分がどんな顔してるか見る余裕はなかった。なぜならこれから私は、洗脳されるか壺を買わされるのだ。扉への最短ルートを常に捉えつつ、ストレッチが始まった。

 

 「いたいいたいいたい」「かったいわぁ」「その姿勢できへん」「昔はできてんけどなぁ」もう共感の嵐。ただストレッチしてるだけでめちゃしゃべる。なにこの和気あいあい空間。めちゃ久しぶりやん。楽しいやん。はっ!いかんいかん。平常心を保たねば!寝首を掻かれてしまう。先生が鏡の前に立ちその後ろにママさんたちが並んでゆっくりひとつずつ動きを真似していく。ある程度進んだらまとめて通しで踊ってみる。曲に合わせてみる。やだ、なにこれ、久しぶりやのに新鮮で脳も体もここ数年使ってなかった部位がフル稼働でええやん。週一でこれやったら運動不足解消にも役立ちそうやし。

 

先生「どうやった?」

私「なんかよくわからんけど楽しかったです。」

先生「ほな入る?」

私「はい」

他ママさん、歓声、拍手。

 

こうして私は踊ることにした。私を洗脳するなんてちょいもんよ。

タクシーを止めるために猛アピール

Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像