まるえのふんふん帳

子育てとカメラと時々キャンプ

こんな歳になっても初体験

初めて、お子様をお預かりした話。

 

 なんせ、私ATフィールド全開なもんで一歩踏み込めず娘が年長になるまで、お友達をうちに連れてきたことがなかった。それが、なんやかんやで今回、娘のお友達がひとりで来ることになった。前日は遠足前くらいにソワソワした。私が。

 先方が引っ越しでバタバタしてて何か役に立ちたかったのもあるし、娘くらいの同級生はどういう成長をしているのか観察したかったのだ。娘は発達検査で約一年遅れと言われているので、お友達と遊ぶということは、来年の娘の成長具合を見れることになるのだ。なんて素敵な初体験でしょう。

 

 お友達(以下なーちゃん)「よろしくおねがいします。これ食べてください(お土産差し出す)」

 

完璧やないか。

 

エントランスからうちの玄関までの空間に待ちきれない娘の絶叫が聞こえる。一年でこんなに変わってくれるのかい?

 なにせ、なーちゃんは猫と戯れたいという。しかし、そこは猫。初見の人からは逃げる。追いかけられると逃げる逃げる。しかし、今回はひとりだった、そしてこどもだったからか数分で様子見クンクンタイムに入り、30分もせずにすりすり寄って行った。グッジョブ、ねっこ。ちゃおちゅーるをくれてやろう。「お水飲むとこ見たい、エサ食べるとこ見たい」にもタイミングよく行動してくれた。トイレ見たいは流石になかったね。やっぱりそうだよね。最後の抱っこでゴロゴロ音を披露して「猫が嬉しいときにこの音が鳴らすんだよ(適当)」というと感動しているようだった(希望的思い込み)。

 一方、さほど娘とは遊ばなかった。娘がお気に入りのアニメを一緒に観ようというのだが、なーちゃんには興味がない。それは仕方がないが、じゃあ他のにしようかという発想がまだない。一生懸命お気に入りのアニメの説明をしてしまう。相手には興味ないということが理解できるとさっと切り替えてじゃあ、ひとりで観るねとなる。これでいいのか悩ましい。母としては、せっかくきてくれたんだから共通の趣味であるリカちゃんで遊べばいいのにと思ってしまう。しかし、娘は私とは性格も考え方も優先順位も違う。大人目線の、私目線の処世術を強制しても正解だとは思えない。幼稚園で慣れているのか、なーちゃんは「みない」といってまた猫と遊んでいたので、そんなに娘の応対が迷惑ってレベルではなさそうだが、これは相手次第だろう。年齢相応なのか、性格なのか、発達障害由来なのかさっぱりわからない。親としてはドーンと構えていたいところだが、私の中に正解がないので、うなってしまう。おそらくこれが続くんだろう。

 ちょうどそんな時に母から、連絡があった。小学生の名珍回答の数々をまとめたサイトとともに、「子育ては楽しんだもん勝ちや」と一言。

 私は気付いた。何かを楽しむことが得意ではないんだ。長い挑戦が始まる。

 

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ちらっ