まるえのふんふん帳

子育てとカメラと時々キャンプ

授業参観

 こどもの成長や学校での生活を見れるいい機会である授業参観に毎回思うのは、『ウロチョロせずに、ちゃんと座ってるじゃん、えらい!』だ。支援学級と普通級のどちらにしようか迷うレベルの娘が、静かに先生の話を聞いて、手をあげて、答えようとしているのだ。自分の目で見ないと信じられないような成長ぶりだ。かつて、自分の作業が終わると日向ぼっこしちゃってた園児の頃からは全く想像できない。5年後も10年後もさっぱり想像つかないけど、好きなことやっていてほしいと願うばかり。

 しかし、学校もハイテク化してきているなと感心した。全ての教室にプロジェクターがついているのだ。もうそれだけでもすごいのに、黒板の端に設置されたカメラで先生の手元のプリントが読み取られ、プロジェクターで黒板にデカデカと表示されるのだ。めちゃ便利。しかも写し出されたそのデカデカプリントに専用のペンで文字まで書けるのだ!黒板でも元のプリントでもなく、映し出された映像に書き込んでいるのだ!もはや、ドラえもんの秘密道具じゃん!当然、プロジェクターをオフにすれば、書いた文字ごと消えるのだ。なんだよ、その技術。チョークの粉にむせていたあの頃が懐かしい。

 私が通っていた頃はせいぜい視聴覚室に一台プロジェクターがある程度で、緑のほこりっぽいカーテンをひっぱって部屋を薄暗くして、先生ががんばって書いた半透明のペラペラしたやつを、天井から引っ張ってきた白いスクリーンに写していた。それも、なかなかうまく写せなくてあれぇ?あれぇ?と先生が四苦八苦して、ほかの先生を呼びに行ってなんとか見れるようになる、までがセットだ。そして何を見たかは覚えていない。薄暗い空間で受ける授業に非日常性を感じてワクワクするだけの時間だ。ステキだね。私自身、何度か転校しているので、全く同じ記憶を共有できる人はいないのだが、同じ年代のママ友と話していて、「それあったねー」と言われて嬉しかった。

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やっと写ってもスクリーンからズレてて机をガタガタ動かして調整するおまけ付き

 学校いかないユーチュウーバーさんがいらっしゃるが、自分の子には、やはり学校には行ってほしい。同世代の子たちと同じ空間でいっしょにその時代を歩んでほしい。それを安全に経験できるのが学校だと思っている。勉強は確かに学校以外でいくらでも補えるけど、経験はどんなに大金つぎこんでも得られない。先人が残した言葉から学んで自分に活かすには、行動し経験を積むほかないと思う。どなたかが、先のユーチューバーさんについて、社会実験を見てるようだとおっしゃっていたが、私は学校に行かないことが失敗だとか不正解だとも思わない。Youtubeで生計立てていくのもひとつの生き方だし、うまくいっているならそれでいいだろう。そうじゃなくなった時に、どう動くかを自分で見出せる人になる為に学校で様々な経験をしてきてほしい。それを帰ってきたら聞かせてほしい。家庭でできることってそれくらいだと思う。