まるえのふんふん帳

子育てとカメラと時々キャンプ

音読さん

 小学校に入り早一ヶ月。おともだちも出来て、給食当番もこなして、元気に通う娘。じっと座ってられず、教室を出て日向ぼっこしていた年少の頃から見ればなんて成長したんでしょう。宿題にも意欲的で帰ってから真っ先に取り掛かる。そんな娘の意欲の妨げにならないようにしてあげたいのだが、ひとつやっかいな宿題がある。それは音読だ。

 

 娘はまだひらがなを全部読めない。2ページほど読んで、それを親が聞いて評価してサインするおんどくチェックカードがある。そして、当たり前のように親にどういう作業が求められているかなんて説明はない。そりゃはそうだ。おおむね同級生はひらがなが読めるのだ。親はただ聞くだけでいい想定なのだ。娘にはまず読みを覚えるというステップが必要なのだ。

 

 私が読み上げて、娘が復唱する。

たったこれだけのことなのに、何度も繰り返していると、どうしても腹の中の雷神様がアップを始めて、ダンベルみたいなバチを構えはじめる。これはまずい。このままいけば、間違いなく、ピカゴロドーンだ!しばらく思考停止しちゃうやつや!聞いた音と教科書のひらがなを関連づけながら覚えて、それを自分で読み上げるってなかなか一発では難しい処理をしているのだがら、何度も繰り返しが必要なのはもちろんわかっている。しかし、それでは雷神さまを鎮められない。どうにかしないと!私の声を録音する?いやだ!何回も自分の声なんて聞きたくない!お手軽セルフ拷問じゃん。代わりに誰かやさしい声で読み上げて……!!!代わり?読み上げ?そういや機械っぽいけどYoutubeで読み上げしてるの見たことあるぞ!探せばあるんじゃない!?

と言うわけで、いろいろ探して試した結果、音読さんに落ち着いた。

 

決め手は、

読み上げのイントネーションの違和感が少ない

 

内容がわかればいい大人と違って、しっかり聞いて、読みを覚えたい娘向けにはイントネーションの自然さ具合を重視した。

 

ほかにいいところとしては、

・わざわざアプリダウンロードしなくていい

・無料(字数制限はあるが5000文字/月なので今のところ気にならない)

・読み上げ速度を変えられる

・文字を入力して、「読み上げ」をタップすればすぐ聞ける

mp3でダウンロードできる

 

 音読の宿題のために開発されたんじゃないかってくらい仕上がっている。本当はきっとクリエイティブな人がクリエイティブにクリエイトするためのクリエイションだ。兎にも角にも、おかげさまで、雷神さまも気を鎮められて、娘の音読も心ゆくまで(?)聞き倒せて大助かり!英語などの他の言語にも対応しているので、今後の自宅学習にお出ましいただく機会はまだまだありそうだ。

 

 

 どこかで「発達障害のこどもは方言をしゃべらない」という記事を読んだのだが、確かに娘はそうだ。最近になって、ようやくお友達が言っていたであろう方言を、まるっと耳コピして使う場面が出てきた、という具合。その前後は、普段通り絵本の語り口調なので、聞いてるこっちとしては、とても違和感があるが、生温かい目で見守っている。どういう理屈で、方言を話さないのかはまだまだ検証中らしいのだが、おかげで読み上げ音声の微妙なイントネーションのズレに左右されることなく、しっかり語り口調で読めている。娘には、ノイズキャンセラーならぬ、抑揚キャンセラーでも搭載されてるのかしら。

 

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